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August 19, 2007 (Day 16)
 
Lupron初日。自己注射なんて初めてなのでやや緊張気味。
 朝8時半頃、手を洗い、おへその下あたりをアルコール綿で消毒し、Lupronを10unit吸い上げて軽く注射器を指で弾き、気泡を除いてから一気に注射。針は細く短いせいか、スッと入り、痛みも何もなし。ゆっくりとLupronを注入して針をさっと抜く。使用済みの注射器は専用の容器に捨てる。

 うーん、注射のプロセス自体は非常に簡単でした。今後回数を重ねたり、Follistimの刺激注射になってくると又少し違ってくるのかもしれませんが。

 ああーこれでいかにもIVF!っていう実感が又ひとしお。

 今まで自分が巡回していて励まされたり、勉強になった色々なサイトにリンクのお願いをしているのですが、本当に皆さん優しい言葉をかけてくださってとても嬉しい。不妊治療中はどうしても人の言葉に過敏になってしまうこともあるけど、実際に経験した人から出る言葉は本当に温かくて、励まされる。
 一人で病院に行ったり、薬を自分で注射したりしていると孤独な気持ちになることも多いけど、こういったネットの上での励ましに自分だけじゃないんだ、と「繋がり」をおぼえて安心する。

 午後になって友人の一人が心配して電話をかけてきてくれた。彼女は妊娠中、妊娠糖尿病になって毎日自分でインスリンを注射していたそうだ。それも数ヶ月というずーっと長い間。終いには針を打つところもなくなってしまったそうだ。そんな話を聞いていると、たかだか数週間のことでくよくよしていてはいけないな、と励まされる。

 夫の電話での声がとても優しかった。色々と彼なりに気を配っていてくれているのだろう。私もしっかりしなくては。

 
August 20, 2007 (Day 17)
 色々とネットで読みふけっていたら『マウス 卵子だけで誕生 (YOMIURI ONLINE 2007年8月20日)』という話題が出てきて、世の中はスゴいことになっているのだなあとしみじみしてしまいました。 
 又、少し古い記事になりますが、『冷凍保存された卵子から生まれた子供、100人に (HOT WIRED JAPAN 2004年7月6日)』という記事も印象的。考えてみれば私もISCIを冷凍精子でするなんて不妊治療をする前には思ってもみなかった訳で、先端科学の恩恵に自分が浴するなんて何だか不思議な気すらします。本文にもありますが、女性のキャリアや人生の選択肢と生殖年齢のジレンマというのが私としてはもう少し緩くなって、選択肢が広がって欲しいな、と心から強く願わずにはいられません。

 今日はちょっと気合を入れてジムで泳ぎこむ。もうすぐ水泳も出来なくなるけれど、気分と体調がノっているときにこういうガーっとしたエクセサイズをすると心身ともにすっきりして気持ちいい。
 注射も特に問題なし。お腹の肉はつかめるので結構打てるところいっぱいあるかも、ははは。
昼食は余り食欲がわかなかったのでシリアルとフルーツだけささっと食べたのだけど、このお腹の肉は本当に・・・、きー!
 病院から電話がかかってきて、今回のICSIの費用の払い込みの用件を話す。ラボと病院が別組織になっているので数枚チェック(小切手)をきるわけですが、総計勿論1万ドル以上。ああー切ない・・・。切なさの余り一曲歌ってしまいそうです。
 

(リンクなどは時期によっては切れる可能性があります。)
August 21, 2007 (Day 18)
 週二回の鍼治療の日。
 その前に病院に寄り、IVF(ICSI)料金を払い込む。払いながら担当の女性が14歳の娘がパリス・ヒルトンやニコール・リッチー等に影響を受けていて困るわ〜という話をする。小型犬をアクセサリーのように欲しがったり、高級車に関心を示したり、服装も・・・、と色々大変らしい。昔Newsweekでそんな話を読んだことがあったけど、そうか、パリスかあ(笑)。
 私が14歳の時何が欲しかったか考えてみたのだけど、ピアスの穴を開けてみたいとか色つきリップをどうやって先生や親にバレないように塗るか(学校では禁止だった)だったような記憶がうっすらと。うーん、国も違うけど、これがジェネレーション・ギャップというやつなのかしら。

 鍼治療ではいつも時間の経つ早さにびっくりしてしまう。それだけリラックスしているということなのか。鍼を打たれると力がぐーっと抜けてきて、ぼんやり色々考えるうちにまどろんでしまって気づいたら終わり、というパターンが多い。東洋医学のアプローチってやっぱりすごいと思う。

 鍼を打ってくれるスティーブと少し話をしたのだけど刺激注射にしろ、Lupronにしろ、副作用(感情が揺れやすいなど)はそれぞれ違うから、そんな心配しなくていいのでは、と言われた。中国伝統医学でカテゴライズすると私の体質ではそんなに悩まされることはないんではないかとのことだった。だといいなあ、と願いつつ。

 針治療院の目の前にMacys(デパート)があるので覗いてみる、じゃなかったえーとパワーウォーク。気づけばNYでは全然ショッピングはしなかったかも。買わなくても色々と見ていると、田舎住まいでもお洒落とかしなくちゃなあという気になる。(近所の店がWalMartとかそういう世界なので・・・)そういえばここ1年、ジーンズやヨガパンツ(もちろんヨガをするわけではありません、ゴロゴロ用)しか履いていなかったかも・・・。うーん、それはやっぱりいかがなものか。
 エクセサイズや減量の甲斐あってサイズが一つ下がってて嬉しい!ああ私って単純。
 
August 22, 2007 (Day 19)
 
他の人も言うとおり、確かにLupronだけでは特に変化はないようです。ちょっと胸が張るような感覚、たまに軽く頭痛があるくらい。
 運動しても肩こりがひどく、どうしたものかと思っていたら、鍼の先生のSteveが多分(IVFなどの)色んな緊張が知らず知らずのうちに体を緊張させているのではないか、とのこと。

 髪の毛を切りに近所の美容院、といってもここは田舎なので30分ほど運転しなくてはならないのですが。アメリカで美容院に行った友人から「クレオパトラのようなおかっぱにされた」「アジア人だと前髪ぱつーんと切られる」などということで渡米してから長い間、普通の(というかこの辺のエリアだと白人向けの、ですね)美容院に行くのをためらっていました。
 そうは言っても日系美容院、アジア系美容院などない地域、仕方が無いので地元で割りとよさそうな、ちょっとお洒落っぽいところを選んで行ってみたら、シャギーもきちんと鋏でキレイに入れてくれるし、前髪の流し方なんかも細かく指定できるいい美容師さんに当たることが出来ました。以後気に入って通っているのですが、日本でも気に入った美容師さんとめぐり合うのは至難の業、やはりラッキーなんでしょうね。
 彼女はアジア人の髪の毛を切ったのが初めてらしくて、やっぱり髪質が違うのね!なんて最初は驚かれたりもしましたが。

 夫がトレーニングの次の日から1週間休暇をとることになった。彼が帰って来る日(12日)のあたりが丁度ER、ET予定日辺りなので大分楽になりそう。と言っても、2週間こちら(TN)にいて又10月の初旬から1ヶ月のトレーニングで出かけてしまう。去年は1年イラクにいて、来年になったら15ヶ月以上はアフガニスタン。やれやれです。
August 24, 2007 (Day 20)

 Lupronを打ち始めて気づいたのだが、単純な注射作業にもそれなりに出来、不出来があるようだ。
注射針をすっと刺して全く痛みもないまま、注射跡も残さないまま終わる時と、刺した時に軽い痛みと、わずかな引っかかり、針を抜くと血豆になってしまう時。全ての注射が終わる頃には、すっかり上手くなって針の跡も残らないくらいになれるのでしょうか。

 血豆が出来た時は気休め程度にバンドエイドを貼っておくことに。たかだか小さな血豆でシャツが汚れるのもなんだか嫌だし。敏感肌用のバンドエイドが貼り心地も剥がし心地もいいみたい。

 そういえばNYのspottingの時にあったうす茶色いおりものが又出てきている模様。ピルがそろそろ終わりに近づいてきているので生理前、というサインだと思う。

 BMIがようやく24台で安定するようになった。これでoverweightからaverageに。アメリカに来てから3年で最大38ポンド近く(17キロ)近く太ってしまったこともあり、体重を減らさなくては〜と焦っていたのだ。カリフォルニアの時はまだよかったが、南部に引っ越してきてからは太目の人が多いせいか、非常に自分に甘くなってしまっていた。外食しても一人当たりの分量は多く、南部名物フライドチキンに代表されるように揚げ物が非常に多い。田舎街なので娯楽も余り外にないEtc, etc・・・などとあっというまに体重がうなぎのぼりになってしまっていたのだ。

 IVFに挑戦するにあたって、体重は隠れた重要なファクターらしく、こんなデータもあるくらい。(ページの真ん中位ににグラフがあります。)BMIは身長と体重だけに注目しているのであくまでも目安であって、正確さでは余り頼りにならないけれど、このグラフは私の目を非常に開かせることになったかも。ナースはあなたはobesity(肥満)ではないから大丈夫よ、というものの、アナタ相撲取りよりスリムよ、と言われているようで何だか心もとないし。
 IVFも本来は7月頭からピルを飲んで始める予定だったけど、少しでも体重を減らしたいと思って1ヶ月遅らせてもらった。その甲斐あって今は標準体重に。エクセサイズを十分しているせいか、体温もぐっと上がりました。まあそうは言っても普通の日本人から見たら十分太めなんだと思いますが、ははは。

(リンクなどは時期によっては切れる可能性があります。)
August 24, 2007 (Day 21)
 今日も今日とて鍼治療。Nashvilleまでは1時間かかるので面倒といえば面倒なんだけど、もし就職活動をするとしたらどうしてもNashvilleになるので(私の住んでいるところには産業は余りないのです。)先行き考えるとちょっと不安・・・。妊娠して落ち着いたら少しでも働きに出たいんだけどなあ。

 日本レストランでかぼちゃとごぼうを買う。両方とも体を温める作用が。かぼちゃといえば、新潟の母方の祖母が作ってくれたかぼちゃのお味噌汁を思い出す。
体を温めるといっても今日もテネシーは猛暑。夕方6時を回っても華氏103度(摂氏39.4度)、ひえええー。夏向けのかぼちゃのレシピをご存知の方いたら是非教えてください。

 そういえばパワーボール(宝くじの1種)の金額が300ミリオンドルまで膨らんでいる。300ミリオンって日本円(本日のレート116円)で計算して350億円!!
IVFとか何のためらいもなく出来るなーと考えてしまう私は疲れているのでしょうか、ははは。 ま、もし当たったら・・・と妄想するのも楽しいもの。

 週末はコメディー映画でも見ようっと。
August 25, 2007 (Day 22)
Spottingが余りにもひどくて、ピルが終わる前に生理が来てしまうのではと思うほど。そう言えば今回PMSの症状ってあったかしら?自分では余りピンとくるものがなかったので、私のPMSに毎月戦々恐々としている夫に聞いてみよう。
(それも彼にしてみれば迷惑な話・・・。)

 友人から誘われてディナー。彼女の子供達を見ていると人の子供ながら本当に可愛いなあと笑顔になってしまう。IVF周期が始まってからストレスをためないように、と思ってなるべく妊娠の事や赤ちゃん、子供の事は考えないようにしていたのだけど、彼女の子供達を見て一気にモチベーションが上がった。
 一番小さい3歳になる女の子が私にMy Little Ponyという子馬のおもちゃをしきりに押し付けて一緒に遊んで欲しい仕草などメロメロになってしまった。

 友人とは日本とアメリカの宗教観の違いから、Tyra BanksがOprah化してきているような気がする、などたわいも無い話まで。あっという間に時間が過ぎてしまった。

 
August 26, 2007 (Day 23)
今日でピルも終わり、あと数日で生理が来て、本格的なIVF期間に入る。何だかあっという間だったような気がする。ゆっくり卵巣も休んだ後だろうし、頑張っていい卵子を作らなくては。(と書いた後、何だか鶏みたいだなあとふと思う。)

その他はずっとお腹が緩いな、と思っていたのだけど今日は致命的。ちょっと食べて30分もするとトイレに駆け込む始末。生理前って黄体ホルモンの働きで本来だったら便秘になるはずじゃないのかしら?うーむ。

 Arizonaにトレーニングで出張中の夫から電話。Yoshinoyaそっくりの店でYokohamaというのを見つけたそうだ。味は今ひとつ、甘すぎたらしくやっぱりYoshinoyaの方がいいとテキストメッセージが来た。New Yorkに一人旅に行った際、Yoshinoya、いただきました、イヒヒ。おいしかったなあ。

 今日は母の二周忌なので、ミニバラを遺影の側に飾る。妊娠の事とか色々聞きたかったなあと思う。母を想う気持ちって亡くなって風化するんじゃなくってちゃんと心の中で育つものなんだなあと2年目にして改めて気づかされる。

 
August 27, 2007 (Day 24)
 3週間飲み続けていたピルがなくなって妙な感じ。飲み忘れがないようにかなり注意を払っていただけに。生理の兆候はspotting以外は特になし。(大抵は無性にケーキなど甘いものが食べたくなったりする。)

 最近日の出は遅く、日の入は早くなってきたようだ。アメリカではMemorial Day(5月の最終月曜日)で夏が始まり、Labor Day(9月の最初の月曜日)で夏が終わるとされているけど、もうそろそろ夏も終わりかー。ヒグラシのもの悲しい声を聞く、日本の情緒的な夏の終わりを思い出すなあ。

 秋になるとようやく待ちに待ったオペラやクラシック・コンサートのシーズンが始まるのだけど、今の段階で先行きの予定が全くとりづらい。10月は又夫が1ヶ月間トレーニングに行ってしまうので、なるべく外にも出ていたいのだけれども。

 明日はsupression checkの日。久しぶりのNFCでの検診。えーと質問とかまとめておこう。
August 28, 2007 (Day 25)
 今朝はすっかり寝坊してしまった!寝坊といってもいつもより1時間遅く起きただけなのだけど、結局その分犬達が割りを食って、朝の散歩はなし。あんなに毎朝楽しみにしているのにごめんよ、犬ども・・・。
 
 あんなに気配がなかったのに、病院に着いたとたん生理になってしまった。これは非常に幸先がよいような気が!

 まずは血液検査。estradiol level(E2値)を調べるとの事。次に超音波。現時点での卵胞の数と大きさをチェック。左に6×10ミリ、右に4×10ミリと一つづつ。それが終わったら実際に子宮内にチューブを入れての検分。IUIの時もそうだけど、私はこれが苦手・・・。違和感とちょっとした痛みで声が出るのだけど、その度にナースのLaurenが、ごめんなさい、もう終わるわよ、とリラックスするよう声をかけられる。終わったあとはFollistimの注射の仕方を教わる。(Lupronとは違ったタイプの注射器のため)

 aurenとは年も近いせいか、比較的やりやすい。最初はちょっと冷たいタイプなのかしら、と思ったけれど慣れてきたらそのあっさり具合も気楽なのかな、という気がしてきた。
 エクセサイズはどれくらいしていいのか尋ねた所、誘発剤が始まったら軽いウォーキングのみにしてくださいとのことだった。実際ハードなエクセサイズをしたから必ずしも卵巣がねじれたりする訳でではなく、そういったトラブルはごく稀なのだけど、念のため、ということのようだ。

 既にお酒もカフェイン(お茶)もストップしていたこともとてもいいわよ!と褒められた。直前になって辞めると環境が急激に変わって体にとってはストレスかな?と思ったので大分前に止めていたのだ。

 案じていたFolistimの副作用だけど、Lupronで目立ったトラブルがないのなら基本的には余り心配しなくていいわよ、とのことだった。うーん、ホンマかいな。

 その他、本来だったら他にも検診(乳がんチェックなど)を受けるのだけど、私は初診時に全て受けたためスキップ。
 最後にICSIの専門医から直接ICSIがどのように進行されるか本の写真を見せられながら1 on 1のレクチャー。基本的にはクラスで既に教えられたことばかりだけれど、ICSIした際の受精して移植可能な状態まで育つ確立というのが思っていたほど高くない、というのは勉強になった。
 私はてっきりICSIをしたら7-8割くらいは移植可能な受精卵に育つのでは、と何の根拠もなく思っていたのだけれど、半々くらいだと思ってくださいとのことだった。こればかりは本当にケースバイケースなので断言できないのだそうだ。
 先ほどのエクセサイズの話もそうだけど、100%の因果関係を証明するのが難しい不妊治療、大抵は断言を避け、なるべくよさそうな方向で行きましょう、といった曖昧さがあるのだろう。

 最後に私専用のVoice Mailをセットアップしてもらう。決まった番号に電話して、IDコードとパスコードを入力すると、ナースからのメッセージがチェックできるというもの。基本的な連絡はこれで行うらしい。最初の連絡は今日受けたSupression checkの結果だそうだ。午後3時半過ぎにチェックしてみたら、今日の検査結果は非常によかったらしい。estradiol level(E2値)も低く、25だったそうだ。
 
 非常に幸先の良いスタートがきれて嬉しい。プロセスの一つ一つがクリアされていくことで、きちんと正しいステップを辿ってIVF(ISCI)の成功に近づいているのだな、と実感する。
August 29, 2007 (Day 26)
 お腹の調子がずーっと悪い。食事したら15分ー30分以内にゴロゴロいい始めてトイレをひたすら往復。生理中は多少お腹が緩くなるものだけど、これは生理前からずっと続いているし、うううん。

 今朝からLupronの量が5ユニットに半減。刺激注射への助走といったところか。

 今日はクローゼット・ルームにもう少しフックを増やそうとしてひたすら壁にドリルで穴を開けたり、鏡を壁にインストールしたり。ドリルや工具をかかえて一日があっという間に終わってしまいました。
 この1日があっという間に終わる、というのが今の私にとって非常に重要なような気がします。IVFプロセスが順調に進んで近づいていくことは嬉しいのですが、やっぱりうまく行くのか不安でナーバスに時折なることも多くなります。そういう時に考え込んでしまうとちょっと辛くなるので、何くれ体を動かして忙しくしている方が健康的な気がするのです。

 
August 30, 2007 (Day 27)
 夜、鹿の群れを轢きそうになりました。ええ、鹿の群れです。
木立の中を通る曲がりくねった道を通らないと家にはつけないのですが、その時、車のライトの中にざざっと。ざっと見ただけで10頭くらいはいたでしょうか。とりあえずはっとして急ブレーキ、ライトをハイビームにちかちかと点滅させるとびっくりして逃げていきました。ああー轢かなくて本当に良かった。車の方が壊れるでしょうし。

 刺激注射が始まったらとりあえず暫く運動はお預けになるので水泳に。先日もちょっと書いたのだけど、エクセサイズはある程度、心のもやもやを取ってくれるから好きだ。一番もやもやが溜まりそうなときに体が動かせなくなるのはつらいなあ。

 そういえばもう生理が終わった。賞味3日間。診察の時ナースに「短いわねえ」と言われてドキっとした。子宮内膜自体はいつも8-10mmくらいあるから大丈夫なのだとは思うけど・・・。
 30代になると同時に7日間から2-3日間へと短くなってしまったのだ。他の人からもそういう話を聞いたことがあるのでさして珍しいことではないと知りつつも、何か異常はないのかとか、ちゃんと妊娠できるのかとかやはり気になってしまう。

August 31, 2007 (Day 28)
 明日からいよいよ刺激注射だ。とりあえず前半戦は精神的にも安定してリラックスして過ごせたように思う。
決め手はなんだったのだろうかと思うとやはり

* モールを闊歩すること(笑)
* chick flickやcomedyなどの楽しい映画、テレビを見ること (chick flick:女性向けの映画)
* エクセサイズをすること

 この3点なのだったと思う。特に体重を落としてからはファッションに気を配るのが楽しくなった。どうせ妊娠するんだから痩せなくたっていいじゃない、と言う人も沢山いるのだが、ちょっとそれは違うかも、と思う。IVFの成功率云々のこともあ

るけれど、達成感とか気分が外向きでアクティブになるとか色々あるのだ。妊娠できて体重が増えたとしても、産後5から3に落とすのと8から3に落とすのは全く違うしなあ。

 今日、渡米した時に履いていたパンツに無理やり脚を通してはいてみた。息を思い切り吸い、ボタンを無理やり留め、ジッパーが上がった時にちょっと感動した。脚がほとんど曲げられないくらい本当にピチピチの無理やりなんだけど。お腹の肉がパンツの上に載っているんだけど。でもちょっと嬉しかった。

 一方、私のIVF生活の問題点といえば、ストレスをためないようにしようとする余り、大して本も読まず、頭も使わず、何だか「ゆるゆる」になっていること。ちょっと話題も乏しくなっているのかもしれない。

 上手くいかなかったときの注射跡がお腹に点々と残っているのだけれど、最近やっとコツがつかめてきた。力を入れて刺すんじゃなくって、ぷっと針を"入れる"感じなのだ。ああ、上手く表現できないんだけど。
September 01, 2007 (Day 29)
 いよいよ刺激注射が始まった。これで1日3本の注射。朝8時にFollistim 225unitとLupron 5unit、夜8時にFollistim 150unit。

 注射器の使い勝手が違うのでちょっと妙な感じ。ペン・カートリッジなので万年筆のカートリッジの部分に薬のカートリッジが、ペン先が毎度取り替える注射針、といえば何となく想像はつくでしょうか?
 Lupronに比べると打っている時間がとても長く感じる。まあ、5unitと225unitを比べれば当然なんですが。

針も慣れないせいか、ちょっと長めで打った後わずかに痛みが残る。
 朝打った後、まだ大丈夫だろうとタカをくくって水泳にいったらどうにもこうにも体のキレは悪いわ、卵巣の辺りが痛くなってくるわで半分で退散。
 終わったと思っていたのにspottingまで現れる始末。

 朝夜打ってみて、Follistimは確かにLupronとは明らかに「違い」が出てきているような気がする。まだ感情が揺れ動いたり、とかはドラマチックに感じないけれど、敢えて挙げるとすれば、頭痛、卵巣辺りの軽い痛み、胸、乳首の痛み、カンジタのような外陰部の違和感、かゆみらしきもの(?)これが時折。体全体は基本的に風邪をひいたかのように重い感じ。それに加えて上記のような副作用らしきものが瞬間風速のように時折現れる。本当にこの体調の不安定さ(?)はホルモンの体内カクテルパーティーと呼ぶのにふさわしいと思う。

 それ以外に非常に悩まされているのが引き続き下痢。これも副作用の一つらしいけれど、何も食べていなくても30分おきにトイレに飛び込まねばならず、外出もままならない。水を飲んでも尿ではなく、下痢として出てしまう。これはちょっとまずいのではなかろうか。今週末はLabor day weekendで火曜日の診察日まで薬を勝手に取るわけにもいかず、持ちこたえなければならないのがちょっと困ったものだ。

 トイレとの往復にぐったりとしてカウチに倒れていたら犬どもに顔を舐められたり、おしりをくんくん嗅がれてしまいました。お、おしりは勘弁してね。でも体をぴったりと寄せてきて尻尾をふる様は言葉に表せないほど可愛らしくていじらしい。
September 02, 2007 (Day 30)
 久しぶりに友人とそのお子さんを家に招く。自分ひとりのために色々料理を作る気はしないけれど、人が来るというので少し張り切ってしまった。本当だったら今はきちんと野菜をとって体のために最善を尽くすべきなんだろうけど、この自分の分だけ、というのにどうもモチベーションが湧かない。そうめんと作りおきのきんぴらでいいや、といった感覚。だからこうして人を招くのはそれはそれでいいのだと思う。部屋も片付くしね(笑)

 友人が帰った後は映画館に。一人で静かに部屋にいると、どうも頭痛だの体調の細かい違いなんかにいちいち気が行ってしまいそうなので、スクリーンで映画でも見ようかしらと思い立った次第。前回Superbadを見て弾みがついたのか。ちょっと早めにFollistimを打って出かける。
 んで見たのがTransformers。普段の自分だったら絶対選ばないタイプの映画なのだけど、2時間半近くあるので時間つぶしにはもってこいなのとCGは一見の価値があると言われたので。確かに車などの身近な機械がガーッと一気にロボットになっていく様はカッコいい。カッコいいといえば、ロボットなどのメカメカしい無機物が有機的な動きをするのも見てて飽きなかったなあ。

 ホント映画が安い($5.45)なので気兼ねなく冒険できる、というのはあるかも。映画館もスーパーに行くより近いし。実はアメリカの映画産業を支えているのはこういうところなのではないかという気も少しする。
 アメリカに来てつくづく思うことの一つがポップカルチャーの重要さだったりするのですが。日本にいたときは興味もなかったり、見なかったタイプの映画でも(ちなみに私はスター・ウォーズは1作も見たことがないのですが)、アメリカ人と話したりするにつけ、こういうポップ・カルチャーも進んで「勉強」した方が理解も深まるんだろうなあと時折感じます。

 映画を見ている間中、トイレに悩まされたりはなかったものの、断続的に頭痛に悩まされる。映画をエンジョイできたのでそんなにひどくはなかったのでよしとしよう。

 そうそう、先日Follistimの注射器の方が針が長いような気がする、などと書いたのですが、比べてみたらLupronと一緒でした、済みません。



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