Home/About Us/IUI & Misc/IVF Diary/IVF Schedule/Cost/Link/Guest Book /
>>Aug 19 (Day 16)- Sep 02 (Day 30)
August 04, 2007 (Day 1)
 前回のIUIは成功せず、2日ほど前からspottingが出始めたため、そろそろ・・・と思っていたらやはりIUIからきっかり2週間で生理が来た。非常に正確。
 生理独特の体が重くてコントロールが行き渡らない感じ。よって今日はジムも犬の散歩もお休み。加えて、生理中に一番悩まされるのは食欲のコントロールのなさ。毎度、何かをドカ食いしてしまう(しかもジャンク系)。しばらくred meatを食べていなかったせいなのか、マクドナルドが非常に食べたくなってしまい、辛いのにわざわざドライブスルーまで運転して行ってしまった。

 先日弟から近況報告のメールが来たのだけど、奥さんが妊娠3ヶ月とのことだった。正直、おめでとう!というポジティブな気持ちの前に、「私達は・・・」というネガティブな感情に襲われてしまった。そういう自分にとてもうんざりしたけれどどうしても心のどこかにかかる重い気持ちがぬぐい切れないまま一日が終わってしまった。
 長男のときも弟カップルは計画してからすぐに妊娠したらしい。片や自分達は・・・と悶々としてしまう。IVFサイクルに入ったのだからもっとポジティブでいられればいいのだけれど、IVFがダメだったら・・・とIUIが不成功に終わったばかりのせいか、ついついネガティブな方向に引き込まれてしまう。よくない、よくない。

August 05 2007 (Day 2)
 明日からピル服用。
 
 先日までのもやもやした気持ちがようやく晴れ、やっと弟におめでとうメールを書く気持ちになった。とはいっても正直な自分の気持ちの変遷も吐露してしまったけれど。彼も私達が不妊治療を続けているのを知っているのでIVFを応援してくれている。ぜひともあやかりたいもの。

 生理が非常に重く、腹痛も時折。というわけで本日も寝たきり。かろうじて犬の散歩をしたくらい。

 不妊治療を続けていると、情報とどう向き合うか、という事をふと考えてしまう。今は専業主婦で(しかも夫も長期出張中)、気づけばネットで治療に関する記事、ブログ、コミュニティーサイトの投稿などを読みふけってしまう。良くも悪くもずっぽり不妊治療に特化した生活になってしまう。
 自然に妊娠できるかもしれない、と信じていた期間はちょっとお腹が痛くなったり、トイレが近くなったりしたら、即座にこれは妊娠に関係あるかもしれない、とネットで延々と検索したものでした。Googleで辿っていないリンクがない、全てリンクの色が紫色になるまでしつこくサーチしたもので。
 まあ、程ほどにしないと余り健康的ではないですよね。

 ってそれが難しいんですが、ううん。

August 06 2007 (Day 3)
 今日からピルの服用を始める。生理3日目なんだけど、私の生理は去年からぐっと短くなったので正直もう終わりかけです、はい。久しぶりにピルをとったら何だか胃の辺りがムカムカして食欲減退。
 土曜日に生理が来たので今日(月曜)の朝一番にLaurenに電話。ヴォイス・メールにメッセージを残して夕方4時半ごろやっと折り返しの電話が。今回のIVFスケジュールをメールで送るから、ということだったんだけど来たスケジュールを見て案の定・・・採卵日は9月10日。夫が帰ってくるのが12日なので13日に延期、ということは不可能なのかしら。明日電話で聞いてみよう。

 他には、私達はICSIをすることになった。まあ、あの精子の数値でかつ冷凍、解凍で確実に半減するから(スケジュールがずらせればフレッシュに挑戦できるかもしれないけれど)仕方がないのかな・・・。
 IVFをすることになりました、ICSIをすることになりました、と一つ一つ決まっていくたびに何だか不思議な気持ちになる。あーもうここまで来ちゃったんだ、というようなやや重たい気持ち。


 午後に同じく不妊治療をしているTさんに来てもらって実際にサンプルの注射器を見てもらい、プロジェストロンの注射をお願いできないか打診してみる。プロジェストロン注射は筋肉注射なので長めの針(4−5cm程度)を垂直にお尻に注射する。一人で打つ場合は太ももという手もあるらしいのだが、2−3日太ももに注射を打ち続けるととその後歩くのもやっとになるほど痛いと言われた。
 他人に注射なんてしり込みして当然だと思うけど、彼女は引き受けてくれた。夫が採卵日に帰ってこれない場合、彼女に病院の送迎を頼もうと思っていたので、注射のその際にナースが教えてくれるとのこと。本当に感謝。


 IVFクラスのときに貰った注射練習キットの中にFertility LifelinesのカードがあったのでWebでちょっと見て、電話をかけてみた。
これから物理的には一人でIVF期間を乗り切る際に、かなり感情的になったり、孤独感にさいなまされたりするのではないかと思ったのでカウンセラーやそういうサポートが必要だな、と。そうでなくても弟の奥さんの妊娠で週末は気持ちが動揺してしまったのを考えるとセーフティーネットは必要だ。
 オンラインで登録して(無料)から電話をしたんだけど、時間によっては医療関係者の話も聞けるし、ただ単純に話したいだけ、という電話も聞いてくれるらしい(これ、重要だと思う)。
 非常に感じのいい女性が出てどういう機関で(EMDという会社がバックグラウンドらしい)、サービスがあるか説明してくれ、いつでも電話をかけてきてね、とのことだった。

 他にも私の場合、Military OneSourceから誰かカウンセラー(無料)で紹介してもらうことも出来たはず。


 今日のテネシーは本当に暑くて98度(摂氏36.6度)まで上がった。私の体温より高いか同じくらい。庭の芝生に雑草が混じってきて大分伸びているんだけどいつ刈ろう・・・と週間天気予報をチェックしたら今週は100度(摂氏38度以上!)以上に上がるとのこと、仕方ないなあと猛暑の中、フロントヤードだけ刈った。熱波の警報も出て、犬たちはエアコン(というかセントラルヒーティングですね)の下でお腹をだして横たわっている。動物は涼しい場所をよく知っている、とどこかで聞いたことがあるけどその通りだなあ。

August 07 2007 (Day 4)
 33才になりました。
 結婚したからなのか、30を過ぎたからなのか分からないけど誕生日といって普通の日。アメリカに住んでいると特に年に対して日本に居た時ほど敏感にならないような気がする。IVFなど不妊治療にとって大きいファクターであるのは確かだけど・・・。

 鍼治療へ。先週初めて鍼治療をしたのだけど、非常に鮮烈な体験でした。その治療院には元々夫の不妊治療ということで漢方を処方してもらいに行ったのがきっかけ。ドクターは白人なのだけど、John Hopkinsを出ているし、中国伝統医療でマスターも取っているので安心して任せることが出来る。彼からしてもアジア人の私達は漢方薬や東洋医学のコンセプトに抵抗が全くないので非常にやりやすいらしい。

 事前に必ず舌と脈をみるのだけど、私の体って東洋医学的に見てどうなんだろうか、と気になり質問したところ、非常に健康体だと言われてほっとした。

 鍼は耳と腕、腹部と足に施術。鍼が入ってくるときだけ非常に軽くチクっとするものの、入ってしまうとその存在すらうっかり忘れてしまうほど。リラックスするポイントを刺しているそうで、私は初回の終わりにはすっかり眠り込んでしまい、起こされたほど。ちなみに今回もうとうとしてしまった。

 一つちょっと日本育ちの純粋アジア人の私にとっては東京音頭がリラクゼーション音楽としてスローテンポで流れてきたとたん笑いそうに。まあ、ここはナッシュビルですから。

 その後、もらったIVFスケジュールなどで少し疑問があったのでナースのLaurenに電話したところ、丁度少し時間が取れるとのことだったのでNFCに直行。
 疑問点は3つ。
1) IVFカレンダーでピルの最終摂取日が1日ずれているんだけど・・・
 →単なるタイポ。そのまま、3週間きっちり取ればよい。

2) 採卵予定日が10日、夫の帰りが12日。採卵日予定日を13日以降にターゲットしてずらすことは可能か?
 →予定日はあくまでも予定日で、体が薬にどう反応するのか見てみないと何とも言えない。ただ大抵の場合、予定日より数日遅れるケースが多い。

3) 私達がICSIをする理由は?
 →基本的に夫のカウント数が非常に低いこと、更に冷凍状態のものを使う場合は殆どのケースでICSIをすることが多い。
 
 事前の血液検査のデータが一つ足りなかったのでその場でやってもらうことに。採血しながら彼女に、弟の奥さんが妊娠して正直ショックだったことなどを話したら、彼女は「顔ひっぱたかれたような気持ちになっても当然よ、ショックなのも無理はないわよ。」と言ってくれた。是非はともかく、こういった形で自分の衝撃を肯定してもらえると非常に楽な気持ちになる。
 
 家に帰ると保険会社からhappy Birthdayのメッセージと彼女が手配した薬局から留守番電話が入っていた。夫からも電話がかかってきて、少し話すことが出来た。ちなみに彼から花が送られてきたのだ。結婚して3回目の誕生日になるけど1回しか一緒に居られたことはない。バレンタインデーなどの行事には大抵花が届く。



 ICSIをしなくてはならないことで彼はかなり彼自身にがっくり来ていたようなので、冷凍しているから、という話をする。少しは元気を出してくれるといいのだけど。

 その後ジムでいつものように2kmほど泳いでくる。帰ったらカウチで眠り込んで気づいたら真夜中だった。
 

August 08 2007 (Day 5)
 ピルの副作用なのか吐き気がここ数日止まらない。朝からめまいと吐き気。 

 少し気分を取り直して日本人の友達の家に行く。彼女は4人の子供を持っている、今時日本だったらちょっと珍しい子沢山のお母さん。子沢山の家に不妊治療をしている私が行くなんてちょっと変わっているのかもしれないが、彼女には色々と悩みを話しやすい。又、彼女のお母さんぶりをみていると、非常に興味深いのもある。こんなお母さんになりたい、と思わせる要素のある人。
 
 家に帰ると先日の薬局から改めて電話が。私はてっきり自分で薬局を選ぶのかと思っていたのだけれど、Laurenがもう処方箋などをその薬局にオーダーしていたらしい。あら。
 色々と質問に答えて、概算をざっと出してもらうと3200ドルだと言われた。保険がカバーするかもしれないから少し減るかもしれませんよ、と言われたものの、Tricare(軍人、家族のための保険)はIVFは一切カバーしないとサイトにも載っているし、電話で何度も問い合わせたけど同じことを言われたので、保険には期待しないでおこう。
 ・・・と数時間後に折り返し薬局から電話がかかってきて、全部で2777ドルになりました、とのこと。何かがカバーされたのだろうか、届いた時に明細を見てみよう。返品などは一切受けられません、と事前に説明をうけ、電話でクレジットカード支払いをする。Tracking numberは発送次第、メールで送ってくれるそうだ。CFPとの打ち合わせがあるので、配達は金曜の午後にしてもらう。

 3000ドル近い薬代の支払いにガクっと来た後、改めて幾らほどかかるのか計算してみた。私達はICSIもするからその分も加算しなくてはならない。Dr. Weitzmanは凍結できる分まで出来るんじゃないかと期待しているのでその分も加算。結局ざっと総計で技術料は12000ドル程度、薬代とあわせると150000ドル程度に。その日の円レートを120円として計算すると179万円。これに凍結分、鍼治療を合わせると軽く200万円は超えることになる。 
 日本円に直したらかなりガクっときてしまった。頭で分かっていたことなのに非常に動揺してしまう。今日も夫から電話がきたので、金額が非常に心理的なプレッシャーになる話をする。ちょっとした行き違いでしっくりしないまま、彼は行かねばならず電話を切る。

 基本的にギャンブルは好まない自分だけに、こんな形でかなり大きいギャンブルをしなければならないなんて考えると非常にしんどい。ルーレットだって赤か黒かだけ選べば50%の確立なのに、IVFの成功率は50%以下なのだ。(ちなみにNFCでの35歳以下の成功率は37-9%)
 今日もやはり泣いてしまう。IVF前で体重をコントロールしていたのに動揺の余り、ふらふらとハーゲンダッツを買いに行き、ドカ食いする。うー。
 
August 09 2007 (Day 6)
 今日のテネシーも102F度超え(摂氏38.8度)。ここ数日100度超えの熱波が続いています。熱波に注意の警報も出て家の中で冷房をかけていても何だかしっとり汗をかくような・・・。

 夫から昨日の気まずい会話についての連絡が。彼も16時間以上労働で(ミリタリーって労働基準法とか治外法権なんでしょうかね、やっぱり)ぐったりしているところ、話につき合わせてちょっと申し訳ない気もする。
 私がヘコんだり、ネガティブになると一般論を持ち出して説得しようとするのだけど、私自身は単純に「よくやっているね」、「大変だね」とか自分を評価されたい、それだけのことで、それがEmotional Supportになるのだ、という話。甘えといえば甘えなんだろうけど、望んでいない時にlogicを持ち出されるとげんなりしてしまう。男と女の論点の違いってやつでしょうかね?

 昨日Tracking numberを送ります、といったファーマシーの女性から早速メールで送られてきた。正直びっくりしております。アメリカでの○○します、というサービスほど宛てにならないものはないと思っているので。
 早速トラックしてみたところ、メーン州から送られてくるみたい。薬用に冷蔵庫のスペースを空けるなどしてきれいにする。ま、NYに旅行することも考えて殆ど食べ物は残っていないのだけど。

 "Nursing Yourself Through IVF"をパラパラと読み始める。この手のものは”Chicken soup for ○○"(本のシリーズ。比較的チープ、とされている自己救済モノ)なんじゃないかと敬遠していたものの、先日行きつけの鍼治療院にも置いてあったので、とりあえず試してみるかと。著者をはじめ、色んな女性のIVFをめぐる感情が非常に共感できる。シンプルで薄い本なので非常に読みやすいです。おすすめ。

 このサイトを整えて、アップロードする。アップロードしてみると、IEではきちんとしていても、Firefoxでデザインが崩れてしまったり、結構ミスが多いことに気づく。何かありましたら是非教えてください。

 
August 10 2007 (Day 7)
 午前中はCFP(Certified Financial Planner)とミーティング。私達がリタイア後に、と購入している長期の金融プランの定期見直し。丁度昨日(8月9日)のニュースで米株式相場の落ち込みがあったので彼は私が気にしていると思ったらしい。
 私がアジア人のせいなのか、、基本的に長期的で物事を見るほうがいいと思っているので全く気にしておらず。ま、本当は金融ど素人だからなんですけどね、へへへ。

 加えてFinanceの側面から見た米国市民権の取得のメリット・デメリットなどの話もする。
夫の職業の事、これから恐らくまたアフガニスタンに行く可能性、その時もし妊娠していたら(そうあって欲しいのですが)、などと考えるとアメリカ国籍に変えたほうがいいのではないかというのが一つ。私自身は母親を2年前に亡くしており、日本で生活することの未練、可能性もあまり考えられないし。
 人生はどう転がっていくか分からないので慎重に考えようと思う。

 夕方ごろ、UPSでやっと薬が届いた!
 ダンボールを開けてみると、注射器のセットなどと発泡スチロールと保冷剤で梱包された薬がいっぱい。微妙に保冷剤がぬるくなってきるような気もするけど、多分セーフでしょう。
 さっそく伝票と照らし合わせて、数量などに間違いがないか確認。冷蔵保存が必要なアンプルは冷蔵庫へ。

 薬の写真などはこちら。 

 …それにしてもだ、注射器と針の数がとても多い。follistimはペン型の注射器で打つからいいとして、その他のLupronやprogesteroneなどは普通に使い捨ての注射器で打つから随分かさがあるように見える。いや、あるんだけど…。針と注射器の数だけカウントしたらざっと100本以上。ええー。
 これだけの数の注射をするんだなあと思うと改めて気持ちが引き潮。うえー。
 ああNY旅行の予定を入れておいてよかった。リフレッシュ、リフレッシュ。

 リンクをさせて欲しいとお願いしたきらさんかおりさんから嬉しいお返事のメールをもらう。私だけじゃない、こうやって先輩として成功させた人もいるんだ、と少しモチベーションを上げる。

 気をとりなおしたらHootersのウィングがエラく食べたくなってきました。私のストレス・レベルは食欲と直結しすぎだと思います。というわけでお腹の肉をつかんで(つまんで、ではない)自戒。
August 11, 2007 (Day 8)
 今日は鍼治療へ。ピルを取り始めてからどうも食欲にムラがあって、吐き気が止まらない、という話から食べ物の話へ。日本人なら、体を温める食べ物、冷やす食べ物というのを大体知っていると思うんだけど、アメリカ人となるとやはりそうも行かないらしい。彼の患者でどうも冷え性で気分がいつも鬱々としている人がいたらしいのだけど、聞けばサラダしか食べていなかったとか。
 不妊治療の鍼治療のコンセプトの一つに基礎体温を上げる、というのがあって、サラダなど葉モノの緑の野菜だけではなく、根菜を多く取ってくださいね、とのこと。そうは言っても夏だから温度を上げれば上げる程いいというものでもないらしいけど。要はバランスということで。

 間が開いてしまったのでスイミングへ。水温が高いせいか、非常に気持ちがいい。水が冷たいと筋肉がほぐれるまでに時間がかかるのだけど、高いとウォームアップもすぐ済んでパフォーマンスが高いような気がする。エクセサイズをしっかり始めてから大分基礎体温が上がったのでこれが確立を高めるといいな・・・と望んでいる。Steve(鍼の先生)に水に入ると体が冷えるからその後はたっぷりHot tubに入浴するようにと言われているのでジャグジーもうだうだ入ってみる。

今日から抗生物質もとるのだけど、うっかり忘れそうになってしまう。

 明日からNY。部屋を片付けてパッキングして朝3時半起床。たっぷりエンジョイしてきます!
August 12, 2007 (Day 9)



NYに一人バケーションに行ってきました。
 今回のIVF期間を一人で乗り切るには気分のリフレッシュが必要と夫も応援してくれたので・・・。(多分彼は罪悪感を感じているのではないでしょうか。)

 1日目(12日)は朝6時のフライトでNYまで。
 NYCは初めてだけど、久しぶりに見る高層ビル群はシカゴを思い出す。MBA予備校時代からの友人の紹介でMBAホルダーでウォールストリートで働く女性を紹介してもらってお茶する。てきぱきした印象でとてもデキるんだろうな・・・と想像。海外生活の悩みなどを色々話したりと非常に楽しくて、気づくと2時間以上話しこんでいました。彼女とは又ご飯をご一緒する予定。

 早速Empire State Buildingに上がる。NYの情景を一望にして頭に浮かんだのはSex in the Cityでもなくウルトラクイズ。そう、「アメリカ横断ウルトラクイズ」。「NYへ行きたいかー!」アメリカ大陸を転々予選に勝ち抜き、決勝戦はニューヨークのアレ。NYを展望しながら一人うっとり十数年前の番組を思い浮かべる決勝戦気取りの自分。根っからのテレビっ子。
 
 その後5番街をさかのぼってミュージカル(Mamma Mia!)を見てきました。何だかコテコテな1日目。
 不妊治療のこともキレイさっぱり忘れ、ホテルに帰ったらspottingが。生理前のピンクががっていたり、茶色がかっていたりするアレ。ええーーーー!!

August 13, 2007 (Day 10)



自由の女神 → Ground Zero → Wall Street → China Town → Little Italy → Korean Town →Yoshinoya USA → Book Off → 漫画喫茶

 以上が本日の日程。

 昨夜のspottingに非常に動揺した私は朝イチでLaurenに電話するも、まだまだ開院前。(Nashvilleとは1時間時差があります。)自由の女神の観光フェリーに乗る直前で彼女とつながる。そのピルを飲んでると比較的起こりやすいことだから気にしなくてよいとのこと。とりあえずほっとする。(考えてみると、フェリーの中とか人がわっさりいる中で彼女の電話がかかってこなくて本当によかったと思う。「あのーおりものがー!!」と大声で話さなくてはならないわけだし。)
 Ground Zeroは再開発の工事が始まっていたものの、非常にdepressing。

 China Townって何処の国のものに行っても詰まるところは同じなんだけど何故か行ってしまう。ここはNYのもので、Little Italyもすぐ隣とあって、映画"Year of the Dragon"を彷彿。(舞台がNYのChina Town)あー、当時のジョン・ローン素敵だったよな・・・と一人妄想してものすごく迷子になる。通ったはずの道を何度もぐるぐるする。妄想はほどほどに。China Townで食べたものの何か(多分カキ氷かBubble Teaだと思う)にあたったのか、以後お腹がゆるくなって困る。
 でも吉野家美味しかったダス。カリフォルニアにいた頃は結構手軽にあったのにね。

 Book Off(日本のBook OffのNY支店)と漫画喫茶。この二つは私の中で外せないポイント。この2点がNYを選んだ決め手といっても過言ではないかも。リフレッシュといっても日本に里帰りは遠すぎる、アジア人が多い西海岸もやや遠い、NYだったら2時間ちょっと。ちゃんとした日本食もBook offも漫喫もある、素晴らしい〜ということで。
 
 Book Offで中古CDやDVDを買う。日本の店内と全く同じ雰囲気。NYに滞在する邦人はこういうCDやDVDを持ってくるのか〜と観察。若い客層が多いせいか、もう知らない世代(大塚愛とか)の中古CDが多くて、あーそんなものかなーと。

 漫画喫茶も満足。NYにある割には割とラインナップは悪くないと思う。店内も静かでいい感じ。

August 14, 2007 (Day 11)



 まだお腹も下し気味だし、spottingはあるし大丈夫なのかしら、自分・・・とよろよろメトロポリタン美術館へ。並ぶんじゃないかと前もってAdmissionを買っておいたのだけど、そんな必要はありませんでした。

 かなり大きいのでターゲットを決めて見ないとかなり時間がかかって疲れてしまうと思います。
 私はお目当てのところ(アングルの絵やコスチューム美術館など)が数箇所まとめて改装中だったりして結構ヘコみました。ま、又くればいいんですけど。西洋絵画では思いのほかエル・グレコが印象的でした。

 中国、日本など東洋系のコレクションも豊富で見ていて時間が経つのを本当に忘れるほど。中でも本当に少ししかないのですが、イスラム圏美術は非常に新鮮で目を奪われました。非常に精緻な文様や独特のアラビア語のカリグラフィーが織り込まれていたり、美しいです。 日本ではイスラム圏美術は余り目にする機会がなかったからなのかも。

 夕食は先日会った女性といわゆる日本の居酒屋風のあるお店でディナー。さっぱりとこ綺麗な感じの内装で、お魚の種類も豊富、値段も割りとリーズナブルと非常に良いお店でした。お互いのアメリカ生活の事、日常のこと、仕事の事など色々と話をしたのですが、皆色々な人生のドラマがあるのだなあと非常に勉強に。
August 15, 2007 (Day 12)
 NY最終日。ちなみに抗生物質も最終日。
それにしても まだまだお腹は下し気味、ピルや抗生物質の吸収は大丈夫なのかしら、spottingも続いているし・・・。Lauren(私の担当IVFナース)が大丈夫といっているのでとりあえずよしとするべきか。

 Book Offに舞い戻り、中古ビジネス本と漫画を大人買い。場所もいいということもあってか、ビジネス書はかなりの品揃え。両手にいっぱいいっぱい買った後、郵便局でFlat Rate(重量に関係なく料金均一)の箱に詰め込み送り出す。

 今回のNY旅行の目的でもある「会席料理が食べたい」ということで教えてもらったKaiのランチへ。Kaiは日本の伊藤園が経営するショップ兼レストラン。完全な会席料理、という訳には行かないけれど炊き込みご飯にお刺身の盛り合わせ、野菜の炊き合わせ、牛蒡と鰻の八幡巻、てんぷら、自家製のお新香などなど・・・静かな空間の中で背筋を少し伸ばして頂くお食事も悪くないもの。

 ウエイトレスの女性と少し話したのだけど彼女はテネシーの大学に留学していたことがあったそうな。女の人生ってやっぱり色々あるのねえ、しみじみ。

 最後にギリギリチャレンジで漫画喫茶で小1時間ほど過ごしてから空港へ。家に着いたのは夜中の12時半。
あーでも本当に楽しかった!
 
August 16, 2007 (Day 13)
 昨日は午前様で帰ってきたのに朝の11時から鍼の予約が入っていたのでまた1時間ほど運転してNashvilleへ。
 疲れていたのか、鍼を打たれたら一気に眠り込んでしまう。夫の漢方薬が切れていたので併せて手配してもらう。夫の精液検査の数字を追っている限りではこの漢方薬を買い続けることに意味があるのかどうかは分からないけれど、こうして離れてIVF期間を過ごすにあたって、自覚を共有している、という意味ではいいのかもしれない。

 冷蔵庫の中が空っぽなのでWild Oatsへ。先日鍼の先生と話したことで、根菜、根菜、ということで牛蒡と大根、人参を買ってみる。同じオーガニックストアのWhole Foodsに買収されたWild Oatsだけど、私はWhole Foodsの方が好きなのでここもWhole Foods仕様に改装して欲しいなーと思ったり。

 留守の間に犬の毛でリビングが大変なことに。至る所毛だらけ。西部劇の藁の塊が土ぼこりと一緒にコロコロと舞い上がるように、犬の毛が固まりになってあっちでふわ〜、こっちでふわ〜っと。くそう、やっぱりアイツら留守の間に勝手にカウチの上で寛いだりしたっぽいな、という痕跡もアリアリ。(普段犬はカウチには上げないように躾けたつもりだったのに・・・。)
 短毛種でここまで抜けるのだから長い毛の犬の飼い主はやっぱり大変だろうな・・・。
August 17, 2007 (Day 14)
 東京の友達から小包が届いた。Mさんは和菓子を、Yさんは日本酒や日本の色々なグッズを詰めて送ってくれたのだ。
 二人ともカリフォルニア時代に同じ学校だったのだけれども、こうして忙しい東京生活の中で私の事を思い出して、派ケージを作って送ってくれたその手間隙を考えるだけで、本当に嬉しい。(しかも郵送料って結構高いのよね・・・。)
 いや、いい友達を持ったなあと心から思います。三国一の幸せモノだわね。
 お返しに何か私もアメリカっぽいものを送ろうかしらと思案中。

 日曜からLupron注射が始まる。本来だったらLupron前に病院に全ての支払いを済ませていなくてはならないはずだけど、病院から何の明細ももらっていないし、どうしたものかと思って電話。ナースは捕まったものの、彼女では分からないということで担当者に回してもらったのだけど、ヴォイス・メール。月曜あたりに返事が帰って来て欲しいものだけど・・・。

 夜は焼肉ディナー。私以外はお母さんなので、今晩はお子さんをご主人に預けてきた模様。大人同士で気の置けない語らいって本当に楽しい、と不妊治療中に思ってしまう私。
August 18, 2007 (Day 15)
 明日からLupronの注射が始まるので改めて添付のDVDを見直す。うーん、大丈夫なのかしら、少し不安。
 大分量は減ったものの、やや茶色のおりものは相変わらずだし・・・。

 何だか色々心に思うところあって夫にぶちまける。電話などでやっぱり注射の事や、成功するのかとか考え始めたらキリが無く不安で、金額の事もすごくプレッシャーだと話しても、彼は大丈夫だよと言うばかり。実際彼は何も目にしていないし、知識だって私経由で知るくらい。毎度大丈夫なんて言われると軽々しく感じられて、それはそれで癪だったりする。(八つ当たりなのかしら・・・)
 かと言って、彼が激務の合間を乗って電話をしてくれているのも分かっているし、何とか私をリラックスさせようとして言っているのも分かってる。何だか自分の感情を上手くコントロール出来ないのも確か。結局何だか悪いスパイラルに入ってグダグダ泣いてしまう。それでも夫は一時的にはupsetしても、最後には必ず手を差し伸べてくれる。
 あー、早くこの状態をどうにか打破したいです。
 
 そういう時に犬達には本当に慰められる。真っ黒な瞳でじっと見つめられて尻尾をふられると、何だかそれだけでくよくよしているのがバカバカしく感じられる。
 今日はたっぷりジムで2キロ泳いだのでゆっくり眠れるはず。



>>Aug 19 (Day 16 )- Sep 02 (day 30)